子供が家に帰ってきてから
「今日こんなことがあったんだよ」
その日あった出来事を話してくれることってありますよね。
楽しそうな話ならこちらもうれしくなりますが
いつもとなんだか様子が違ったり、涙ながらに言われたら
親としてはとても心配になってしまいます。
我が家でも娘が年長の時、布団にいって
さぁ寝ようというタイミングで突然泣き出し、
心がモヤモヤしたという幼稚園での出来事を
話してくれたことがありました。
こんな時、できるだけ家庭で解決したいと思うけれど、
先生に相談してもいいのかな?と
悩んでしまうことってありますよね。
そもそも、どこまで親や先生が関与して
どこから子供同士で解決するよう促すべきなのか!?
ケースバイケースがゆえ、正直よくわからない…
でもよくわからないからこそ、思い切って先生に相談して
意見を聞いたり、アドバイスを受けたりするって、
お子さんにとってはもちろん、お母さんにとっても
ひとりで悩まないための有効な手段だと、私は思っています。
そんな私は、以前まで先生に相談することをためらっていました。
ある出来事をきっかけに、今では何かあったら
先生に相談してみよう、とスタンスです。
自分と同じように先生に相談してみるかどうか迷っている方の
背中を押すことができたらいいなと思い、
私が経験した出来事と、得た気づきをシェアさせてください。
目次
子供の心がモヤモヤした出来事とは!?
娘は幼稚園が大好きで、毎日楽しく登園していました。
そんなある日、娘が涙ながらに話してくれたことは
聞いている私は、その場にいたわけではないので
正直、それだけではよくわかりません。
点と点を結んでいくように
ときどきこちらが話をまとめて、子供にも質問をしながら、
ようやく状況が見えてくる返事にたどり着きます。
私は背筋ピーンして、大きな声でかっこよく
歌っていただけなのに、うるさいって言われたから
心がモヤモヤして悲しくなったの
~背筋ピーンして大きな声でかっこよく~
これは歌を歌うときに先生が言っている声がけだと思います。
娘は自分なりに先生のいうように、がんばって歌をうたっていたのだけど、
あるお友達に「うるさい」と言われたことがショックだったようです。
子供に具体的なアドバイスをしてみる
まずは娘の気持ちに共感します。
ママもそういわれたら
同じような気持ちになると思うな
次に、自分の素直な気持ちをお友達に話すことは
けして悪いことじゃない、と伝えます。
うるさいって言われたら
悲しい気持ちになるから
〇〇くんに伝えてみたらどう?
すると娘は「言えない…」と。
つぎに、自分ではどうすることもできなかったら
先生に相談してもいいんだよ、と伝えます。
そしたら先生に相談してみるのはどう?
すると娘は、またもや「言えない…」と。
その日は話をしているうちに娘が眠くなり、そのまま寝ました。
親である自分の気持ちを優先していないか
翌日、娘はいつも通りに起きて
元気に幼稚園へ登園してくれ、私は正直ほっとしていました。
心のどこかで
「幼稚園いきたくない、お休みしたい」
娘がそう言うかもしれない、と思っていたからです。
でもいつも通り幼稚園に行ったし、
先生に相談しなくても大丈夫かな、と思いました。
でもふと、本当にこれでいいのかな?とも思ったんです。
娘が涙ながらに打ち明けてくれたことを
私はスルーしてもいいのだろうか?
同じことが起きたとき、私はまた同じことをするの?
いつか娘が打ち明けてもくれなくなったら…?
こやって自問自答していくと、私は自分がラクな方、
つまり先生に相談しないという無難な方を
選ぼうとしていたことに気づかされました。
私は担任の先生に話すことを決めました。
先生に相談してみる
先生に相談する手段として
①電話ではなす
②日頃使っている連絡帳に書く
という選択肢もありましたが、この出来事の数日後に
たまたま保護者面談の予定が入っていたので、
私はそこで相談しました。
幼稚園や家庭での過ごし方などを話した後、
「実は先日…」という感じで
娘にうるさいと言ったお友達の名前は出さずに、お話しました。
すると先生はまず
「〇〇ちゃん(娘)が悲しい思いをしていたのに
気がつかなくて申し訳ありません」と言いました。
続けて
「子供たちに日頃からチクチク言葉といって
悲しいなとか、イヤだなと感じる言葉は
こころがチクチクするからお友達に言わないようにしようね
という話をしています。
〇〇ちゃんが言われた言葉は、このチクチク言葉だと思うので
まずは明日話をきちんときいて、フォローしていきます。
その結果をまた明日お電話でお話いたしますね」
と言って頂きました。
さらに、このことを相談するか迷ったと伝えると
この先もずっと心に残る言葉が返ってきました。
「お母様、言ってくださってありがとうございます。
子供たちには困ったことがあったら先生に何でも言ってね、
と伝えていますが、私の力が及ばず…
問題が起こったときにそのままにしないで、
ちゃんと解決できたという成功体験は
この先〇〇ちゃんにとって大きな自信になると思うので
今のうちからそういう経験を積んでほしいなと思います。
〇〇ちゃんが毎日、笑顔で幼稚園にきてくれることが一番なので」
私はハッとしました!!
問題が起きないようにすることばかりに
目を向けてきたけど、
問題が起きてからどうするかも大切なんだ、と。
大切なのは問題が起きてから
子供が痛い思い、つらい思いをしないように、
ついつい親である自分が先回りしていたことに気が付きました。
愛おしくて大切な存在であるがゆえ
「我が子には自分と同じ失敗をしてほしくない」とか
そう思ってしまうことってありますよね。
でも、いくら親でも子供の人生をコントロールすることはできません。
つらい思いや失敗を経験してこそ学ぶこともたくさんあります。
親にできることは、子供に寄り添い、一番の味方でいてあげること。
問題や悩みごとが起きた時に、
子供自身がそこから立ち直れる強さを一緒に育んでいくことだと思います。
問題解決の成功体験を積み重ねる
保護者面談で打ち明けた翌日、電話がかかってきました。
先生は娘に
幼稚園で悲しい思いをしたり、
困ったりしていることはない?と声をかけてくれたそうです。
「ん~」と少し考えたのちに「ないよ」と答えた娘。
伝えたい何かはあるけど、
話せないという感じに見えたようで、
先生はさらにもう一歩踏み込んで聞いてくれたそうです。
すると娘は、話し始めたとのことでした。
「具体的なお友達の名前も出てきたので
本人に確認したところ、言ったことを覚えていたので
『ごめんね・いいよ』のやり取りをしました。
うるさいと言ってしまった園児には
言われたお友達はイヤな気持ちになるから
そういうチクチク言葉は言わないにしようね、
という指導もいたしました。」
と、ていねいに説明してくれました。
娘は先生のおかげで、イヤだなと思う出来事があっても
お友達と「ごめんね・いいよ」のやり取りができて
心のモヤモヤを晴らすことができました。
この成功体験はかけがえのないものです。
娘はイヤだなと思ったことを一人で抱え込まずに
母である私に打ち明けてくれました。
娘の気持ちを受け止めた私は、先生に相談することができました。
この経験は、わたしたち親子にとって自信につながりました。
娘がこの先、何かに悩んだとき
「そうだ、母親に言ってみよう」
「一度先生に相談してみよう」
そんなふうに今回の経験を思い出してくれたらいいなと思います。
これからも、子供が一人で抱えこまないための選択肢を
親としてもたくさん増やせるようにしたいな、と思いました。
まとめ
私は今まで先生に相談するということに正直、抵抗を感じていました。
「親が出ていくと余計に問題がこじれるのでは!?」と
勝手に悪い方を想像してしまったり
「子供同士のことだから、ものすごい悪意があったわけではないし」
と問題を小さくとらえようとしてしまったり。
こうして問題に対してきちんと向き合おうとしなかったのは
なるべくなら先生に相談しなくてもすむように、という
私自身の気持ちの表れだったのだと気づきました。
親である自分の気持ちはちょっと置いておいて
子供にとって一番のベストはなんだろう?
そんなふうに考えてみると、抱えている問題の
ベストな解決策がみえてくるのかもしれません。
今回の件で、
先生は子供たちのことを本当に大切に思ってくれていて
毎日毎日少しずつ子供たちとの信頼関係を築いてくださっているんだな、
と知ることができました。
本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
困ったときの対処法を先生方はたくさん知っています。
相談することに罪悪感を感じる必要はなく、
親が先生に意見やアドバイスを求めたり、時には協力をお願いすることは
けして悪いことではないんだと学んだ出来事でした。
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