母乳・ミルク育児で、排せつ回数の多い赤ちゃん。
うんちはゆるゆるで軟便。
こまめにオムツを替えていても、オムツかぶれは起きやすいものです。
特に蒸れやすい夏場など、オムツかぶれを経験されたママさんは多いかもしれません。
月齢が進むにつれて排せつ回数は減り
さらに、一人でトイレにいけるようになるとママの負担は
ぐっと減ってくるのではないでしょうか。
いつの間にかトイレについていくことも
サポートすることも少なくなってきたある日のこと。
5歳の娘がトイレから出てくると
「おまたが痛い」と言い始めました。
まだ暑さが残る9月だったこともあり、最初は汗や蒸れによる
肌トラブルかな?と思っていました。
加えて、そういえば…とふり返ってみると
外出先などで同じトイレに入ったとき
「え、ふいた?」と疑うほどのスピードでトイレをすませる娘(笑)
ちゃんとふけていなくて、デリケートなおまたが炎症を
おこしてしまったのかも?などと考えていました。
正直、デリケートな部位だけに受診することをためらいました。
よくみると、おまたが少し赤くなっているような気もするし
清潔にしていれば、そのうち治るかも!?と、しばらく様子をみてみることも考えました。
しかし、時には泣いて痛みを訴える娘。
やっぱり一度病院にいってみよう、と思い受診することにしたのです。
私と同じように、「おまたが痛い」という子供を目の前に
どうしよう…と戸惑っているママさん、いませんか?
今回は私の体験談が参考になれば嬉しいです。
「子供がおまたを痛がった時の対処法」と
我が家流「膀胱炎の予防法」をお伝えしたいと思います。
目次
病院は何科を受診すればよいか
子供が「おまたが痛い」と言い始めてから
皮膚のトラブルかもしれないと思った私。
病院へ連れて行こうにも何科を受診するのが一番よいのか、
ふと悩みました。
「皮膚のトラブルだとすれば皮膚科?」
「まだ5歳だけど女の子だし、婦人科?」
「やっぱりまずは小児科?」
でも…
「おまたが痛いと言うんです」と受診すればおそらく
「ちょっと診せてください」となるかもしれない。
かかりつけ医は男性の医師だし…。
そんなことまで考えました。
女の子がいるママ友に相談してみても
同じような経験をした人はいませんでした。
そこで、やっぱりまずはお世話になっているかかりつけの小児科を受診しよう、と思いました。
頭のどこかに、もしかしたら膀胱炎かもしれないという心配もあったからです。
小児科を受診
かかりつけの小児科では、いつも受付で
「どのような症状があって受診したか」を聞かれます。
コロナ渦で毎日検温していたため、発熱がないことは確認済みで
症状は排せつ後の痛みだけ。
2~3日前から排せつした後におまたが痛いと言うようになって
と話しました。
受付を済ませ待っていると、採尿するように言われました。
もし同じような状況で病院を受診する場合、待っている間に
尿検査してもらえるかもしれないので、
聞かれなくても受付で症状を事前に伝えておくと良いかもしれません。
自宅を出るときにトイレを済ませていましたが、
「ほんの少しの量でも検査できますので大丈夫ですよ」
と声をかけてもらっていたので、少し安心。
なんとか採尿もできました。
「おまがが痛い」の診断結果
診察室に入るとすぐに
「お母さん、尿道炎ですね」と言われました。
え…尿道炎…。
「膀胱炎ほど(尿に)タンパクが出ていないから
おそらく尿道炎でしょう。」
つまり膀胱炎の一歩手前。
そう言われた後は、いつ頃からの痛みか?
背中は痛がってはいないか?
体重は?などを聞かれつつ聴診してもらい終了。
5日分の薬をだしておきますので、飲み切っても
すっきりしないようであれば、もう一度来て下さい。
と言われました。
尿検査で原因が特定されたため、痛いところを拝見します、はありませんでした。
薬は朝と夜服用の抗生物質を処方されました。
抗生物質は処方された日数分は必ず飲み切ることが大切です。
娘は、薬を飲み始めてから3日後くらいから
「ちょっとだけ痛い」とあまり痛がらなくなり、薬の効果が見受けられました。
5日分を飲み終わるころには「もう痛くない」となり、少し安心しました。
子供の尿路感染症とは?
おしっこがつくられる腎臓(じんぞう)に始まり、
おしっこまでの出口を”尿路”と言い
①出口(外尿道口/がいにょうどうこう)から順に
②尿道③膀胱④尿管⑤腎臓 と5つの場所からなります。
感染のほとんどは、細菌が①から入り②→⑤の順に侵入、
多くは肛門から排泄された便の中の大腸菌が外尿道口から
入ることで生じるといわれています。
感染症としての診断名は、
①亀頭包皮炎(きとうほうひえん、男児)
②尿道炎
③膀胱炎
④尿管炎
⑤腎盂腎炎(じんうじんえん)となります。
女児は肛門と外尿道口が近いため細菌が入りやすく、
男児と比べると10倍近く尿路感染症を起こしやすいとも言われています。
膀胱炎の主な症状は
・おしっこが頻回
・痛みがある
・おしっこが出にくい
・おしっこに勢いがない
などです。
万が一発熱がある場合は、感染が腎臓に達し腎盂腎炎(じんうじんえん)に
なっている可能性もあるため、早く病院にかかることが大切です。
【膀胱炎予防】トイレタイムの見直し
尿道炎と診断されてからすぐに、トイレタイムの見直しをしました。
大切なのは尿道炎・膀胱炎を再発させないことです。
トイレトレーニング中にも教えていたことを含め、娘と一緒に復習しました。
1.ふくときは「前から後ろ!!」
これはトイレトレーニング中から口がすっぱくなるくらい言いました。
うしろから前にふくほうが断然やりやすいからです。
でも、女の子は 肛門と外尿道口が近く細菌が入りやすいため
注意が必要です。
うんちをした後は、まだうまくふけない時もあるので
1回目は自分でふき(練習)、そのあとは親がふいてサポートすることもあります。
2.おしっこを我慢しない
これは基本中の基本なのですが、娘はトイレの間隔が
長くなってしまうことがたびたびありました。
尿道炎を引き起こすきっかけになったのかもしれません。
「なぜおしっこを我慢すると体によくないのか」
5歳の娘にも理解できるようにわかりやすい言葉で教えるようにしました。
3.トイレットペーパーの使い方
小さいな手でトイレットペーパーを出していくと、もう片方の手の上で
くしゃくしゃなボール状になっていることもしばしば。
トイレットペーパーをまき出し、適度にたたんで、やさしくふく。
子供にとって簡単ではないこともあります。
きちんとたたんで、ごしごしせずにやさしくふく練習をしています。
4.水分をしっかりとる
水分補給は排せつを促すのみならず、体にとって大切なこと。
水分不足になると尿が排出されにくくなり、雑菌が膀胱にたまり
繁殖しやすくなってしまいます。
時に子供は、水分補給を忘れてしまうくらい
何かに夢中になっていることもあるため、
大人が積極的に声がけするようにしています。
5.デリケートゾーンはせっけんで洗わない
我が家ではお風呂に入った時、デリケートゾーンにはボディーソープをつけずに
お湯で洗うだけにしています。
これは我が家の場合であり、各ご家庭によってそれぞれだと思います。
どちらにしても、清潔にしなければ!!と、ごしごしと
洗いすぎないようにすることが大切です。
1ヶ月後はやくも再発!?
尿道炎になってからおよそ1ヶ月後。
また「おまたが痛い」と言い始め、母はドキリッ。
前回ほど痛くはない様子で、おそらく違和感がある程度に見えたため
こまめに水分補給をして、とにかくトイレに誘うようにしました。
しかし、ぽつり、ぽつりと「痛い」ということがあったため、
今回はかかりつけの小児科ではなく、泌尿器科を受診してみることにしました。
結果、尿道炎の再発はしていませんでした。
尿検査の数値をみせてもらいながら説明を受けましたが、
尿はきれいで問題はなく、陰部に傷や炎症などがないか
診察してもらいましたが異常なし。
さらにエコーで腎臓や膀胱の状態も診てもらいましたが
すべて正常でした。
医師のお話によると、幼児ではよくあることだそうで
「おしっこをすると痛い」という苦い経験が記憶として残り
痛くないのに「痛い(ような気がする)」と思ってしまうことがある、とのことです。
たしかに尿道炎と診断された時と、今回とでは、痛がり方に大きな差がありました。
あの時の痛みがトラウマになっていたのかもしれません。
病院を受診した後は
「体をくわしく診てもらったけど悪いところは何もないから大丈夫だよ」
と娘を安心させてあげる声がけをするように意識しました。
まとめ
子供がおまたを痛がったり、おしっこをしている時やした後に痛がったりした場合は
尿道炎、膀胱炎といった尿路感染症を起こしている可能性があります。
そんな時は、早めに小児科を受診することをおすすめします。
尿路感染症って?
おしっこがつくられる腎臓(じんぞう)に始まり、
おしっこまでの出口を”尿路”と言い
①出口(外尿道口/がいにょうどうこう)から順に
②尿道③膀胱④尿管⑤腎臓 と5つの場所からなります。
感染のほとんどは、細菌が①から入り②→⑤の順に侵入、
多くは肛門から排泄された便の中の大腸菌が外尿道口から
入ることで生じるといわれています。
感染症としての診断名は、
①亀頭包皮炎(きとうほうひえん、男児)
②尿道炎
③膀胱炎
④尿管炎
⑤腎盂腎炎(じんうじんえん)となります。
女児は肛門と外尿道口が近いため細菌が入りやすく、
男児と比べると10倍近く尿路感染症を起こしやすいとも言われています。
膀胱炎の主な症状は
・おしっこが頻回
・痛みがある
・おしっこが出にくい
・おしっこに勢いがない
などです。
万が一発熱がある場合は、感染が腎臓に達し腎盂腎炎(じんうじんえん)に
なっている可能性もあるため、早く病院にかかることが大切です。
トイレで排泄ができるようになっても、
起床後や就寝前、また、食事のあとや外出する前といった
基本的なリズムや習慣などを教えてあげる。
さらに、トイレは我慢をすると体によくないということや、
トイレットペーパーの使い方・ふき方、トイレを使うときのマナーなども
実践しながら教えて、子供は少しずつマスターするようになります。
子供とママのトイレトレーニングはオムツを卒業してからも
まだ継続されるのです。
トイレ事情に関わらず、成長と共に、
子供のペースに任せる機会がなにかと増えてきます。
そうすると、ママの目が届きにくい状況がうまれてしまうこともあります。
少しずつ自主性も大切にしてあげたいところですが、
とは言ってもまだ子供…。
トイレに誘う声がけや排泄習慣のチェックは
もうしばらく必要だなと実感しました。
いつもと違う様子に早い段階で気づいてあげられることが
病気の予防、早期治療には大切だということも学んだ今回の出来事でした。
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